◆ 耐震改修

10月 2nd, 2007

●木造住宅
高岡市内の住宅で リフォームを行うことになり、設計を進めていたところに震度6強の能登地震がありました。また、市で耐震補強の補助金制度があったのでこれを機に耐震改修も行いました。
手法としては、補助金制度を利用した為、日本建築防災協会の一般診断法を用いて、現在の建物と改修後の建物を、壁量計算により、診断しました。既存の筋交いも金物で補強し、また外壁にサンドイッチ断熱パネル(エコパネル)を利用することで計算以上の補強を行いました。

筋交いによる耐震補強 

●社寺等の木造伝統建築の耐震改修
金沢市内で約350年前に建立された、浄土宗の寺の耐震改修をいたしました。
文化財的価値が高い建物なので、一般的な建物のように筋交いを入れることが出来ません。そこで、最近京都大学と金沢工業大学等で開発された、限界耐力診断法という手法を用いました。現状で、ぬき材と言われる横方向の材料や、木の組み合わせ部分の仕口、また、土壁の耐力を計算し、不足分を、仕口ダンパーと言われる金物や、荒壁パネルと言われる材料で補強しました。

仕口ダンパー 荒壁パネル

●RC(鉄筋コンクリート)造
金沢市内の保育園の耐震診断を行いました。耐震診断→評定→耐震計画→評定という順番で進んでいきます。これをもとに実施設計、そして工事へと移行します。
耐震診断では、既存の建物が震度6強の地震が来た時に崩壊するかどうかを計算し、そしてその計算結果を第三者機関により、評定してもらいます。

それにより建物の弱点が見つかり、その位置に耐震壁を入れたり、また、耐震スリットを入れる等、補強計画を行いました。

耐震壁配筋検査

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