建物に関しての騒音遮音問題で最近よく問題になるのが、例えば今度近くに新幹線が通ることになった、都市計画で家の前に環状線が通ることになったなどがあります。

ここでは、先日設計・竣工した津幡町の特別養護老人ホームの例をあげます。これから数年後に新幹線が開通予定であり、老人ホームの許可の条件として、良好な環境による建設が求められました。そこでまず、コンピューターに建物形状と、基準となる新幹線騒音を入力し、解析し、各ポイントでの音量を算出しました。

それを元に、鉄筋コンクリートとするか、鉄骨造でも良いか、構造体の判定をします。
騒音よりも、振動が懸念される場合は鉄筋コンクリート造がお勧めとなります。

今回の例では、それにより主構造を鉄筋コンクリート造としました。
遮音(振動)の基本はその重さによるものが大きいからです。

次に、開口部の問題です。
開口部の大きさは老人ホームの場合、部屋面積の1/7以上求められます。よって開口部の大きさを調整することは困難な為、
解析結果に基づいて、二重サッシュ・サッシュの遮音等級・ペアガラスなど、騒音のレベルによりそれぞれの方法を選択しました。

新幹線騒音解析図

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